『アイスリボン道場マッチ・383』
2012年4月25日(水) 19時30分開始
観衆125人(超満員札止め)
◆第1試合 シングルマッチ 10分一本勝負
成宮真希○
vs
内藤メアリ×
(7分15秒 六方落とし)
日本舞踊公演のスケジュールのため、数試合をお休みした成宮が約2週間ぶりの試合。内藤との同期シングルマッチは2ヶ月半ぶりとなる。
チョップ合戦は、互いに大きな音を響かせながら打ち合うが、最後は相打ち。成宮はパワーで強引に内藤を持ち上げてのボディスラムから逆エビ固め。内藤はなんとかエスケープ。
成宮はアルゼンチン・バックブリーカーから六方落としを出すが、これは不十分。内藤がスクールボーイを連発すると、成宮は2度目のアルゼンチン・バックブリーカーからトップロープに内藤の喉を叩きつける。グロッキーの内藤に、今度は完全な六方落としをきめた成宮がフォール勝ちをおさめた。
◆第2試合 シングルマッチ 10分一本勝負
藤本つかさ○
vs
星ハム子×
(5分56秒 飛びつき式首固め)
2月下旬に家庭の事情で北海道に帰省。3月に3日間だけ東京に戻って試合に出場した後、再び北海道に帰っていたハム子が、久々に戻ってきた。その“凱旋試合"、相手は定番中の定番カード、藤本つかさとのシングルマッチ。
まずは互いのコールを客席に煽るが、これはハム子コールが圧勝。藤本が「おかえりー」とドロップキックを打つと、ハム子は「ただいまー」とタックルを打ち返す。藤本が観客のコールを受けてエースクラッシャーをきめれば、ハム子は「おしりだー」と叫び返すなど、一歩もゆずらない。
ハム子が先にミサイルキックを打てば、藤本もミサイルキックを打ち返す。藤本はサッカーボールキックから早くもビーナスシュートを狙うが、これはハム子が防ぐ。
その後は、両者が激しい丸め込みでフォールの応酬。ハム子は、何度もカウント2.9で、藤本からあわやという場面を作ったが、最後は藤本が飛びつきながらのスモール・パッケージ・ホールドでカウントスリー。激しい丸め込み合戦を制した藤本は、試合後も握手と見せかけてハム子にドロップキックを放ち、走り去っていった。
◆第3試合 トライアングルリボン選手権 15分一本勝負
【王者】
新田猫子○
vs
松本都×
【挑戦者】
(7分8秒 ネ・コヒストラル)
※第12代王者が初防衛に成功
※もう一人は長野ドラミ
3月後楽園大会でトライアングル王者に返り咲いた猫子の初防衛戦。挑戦者は、因縁の都と、トライアングル戦線には初挑戦となるドラミ。
ところが、前日に都がツイッター上で猫子を「妖怪」とバカにしたところ、猫子の妖怪の怒りのパワーがあふれ、突然、新キャラクター“コマンド猫子"でリングに登場することになった。
顔を白塗りして出てきたコマンド猫子は、コーナーにすわって構える。都がドラミのお腹をつかんでお腹スクリューをきめると、猫子もこれに続き、ダブルでお腹スクリュー。都への怒りで出現したわりには、コマンド猫子と都は、なかなかいい連係。
猫子はリング下から絵の具を持ち出すと、ドラミの腹に顔を描いて無理やり腹芸の状態に。これに怒ったドラミは、2人をまとめてプレスすると、さらにまとめてボストンクラブ。
ドラミが都をベアハッグにとらえると、猫子が都をスイングさせ、都がドラミにDDTの形に。都は猫子にスパイダー・ジャーマンを狙うが猫子がこらえ、逆さづりになってしまった都にドラミがドラドラアタック。
ドラミがコーナーの猫子に雪崩式の技を狙うが、これを猫子が高角度のエビ固めで切り返すと、ボム気味に落ちたドラミは場外でダウン。このすきに猫子が新技で都を丸め込み、トライアングル王座の初防衛に成功した。
◆第4試合 タッグマッチ 10分一本勝負
リボン高梨△
木村響子
vs
帯広さやか
マリーンズマスク△
(10分0秒 時間切れ引き分け)
後楽園大会でのリボンタッグ挑戦を控えた帯広。その帯広に熱いエールを贈る3名が集まり、後楽園壮行試合とも言うべきタッグマッチがおこなわれた。
試合前から妙に軽快なステップで相手に握手を求めるハイテンションの帯広だが、マリーンズにコーナーに引っ込められてしまい、先発は木村とマリーンズ。素早い動きでわかせると、高梨と帯広にそれぞれタッチ。高梨のレスリングに必死に食らいつく帯広は、マリーンズとダブルのギロチンドロップをきめる。
高梨は帯広のヒザを狙うと、木村もアキレス腱固めで続く。必死に逃げる帯広。高梨はチョップ、木村はストンピングを連打し「どうした、おび!」と檄。帯広は力のこもった水平チョップで反撃して気合いを見せ、マリーンズにタッチ。
マリーンズは見事な空中殺方で相手を蹴散らす。木村はビッグブーツで反撃するも、マリーンズの勢いは止まらない。攻め込んでから、あとを帯広に託してタッチ。
帯広は高梨の胸板にエルボー連打。帯広マジックをきめるが、高梨は二ークラッシャーから足4の字固め。マリーンズがカットすると、帯広は高梨をハーフハッチで投げきる。残り時間が少なくなるが、帯広と高梨の攻防が止まらず、激しいせめぎあいの中、時間切れ引き分けのゴング。
そのゴングも聞こえないくらいやりあっていた帯広と高梨は、試合後も乱闘。帯広の気迫が全開となった試合に、客席からも大きな拍手がやまなかった。
◆第5試合 タッグマッチ 15分一本勝負
志田光
エイプリル・デイヴィッズ×
vs
華名○
雫あき
(12分38秒 胴締め式チキンウィング・フェースロック)
5月5日の後楽園ホールでシングルマッチを控えた志田と華名の前哨戦。華名は久々の蕨のリング登場となる。
先発は、いきなり志田と華名。ロックアップから腕の取り合いがファーストコンタクト。グランドでも激しくやりあう両者。雫とエイプリルにタッチすると、二人はアマチュアレスリング流の攻防。雫が攻め込むが、エイプリルも負けずにガードする。
志田がストマックへの二ー連発から雫の巨体をブレンバスターで投げ捨てると、場外にエスケープした雫にエイプリルがコーナーからプランチャ。再び志田vs華名の局面となると、打撃の打ち合い。コンビネーションで華名が上回るが、志田は二ー攻撃で打ち返す。
志田は華名にワキ固めをきめるが、華名のバズソーキックにダウン。志田はパワースラムを繰り出すも、華名はロシアンフックからワキ固め。後楽園の一騎打ちを前に、お互い一歩も引かない。
エイプリルは華名のわき腹に強烈なキックをあびせると、コーナーにふってのビッグブーツ連発からダブルリストロック。これは雫がカット。志田とエイプリルは「コレデオワリマショウ」とアピールしてから同時ブレンバスターを狙うが、逆に同時にワキ固めで切り返される。華名はエイプリルにチキンウイング・フェースロックをきめるが、志田がカット。
志田が華名にスリーカウントから荒鷲ドライバーをきめ、エイプリルはアブロボムで華名を追い込む。
しかし、雫がラリアットをエイプリルにあびせると、華名がエイプリルに裏拳から後ろ回し蹴り。ここで華名は腕ひしぎ逆十字。逃げるエイプリルをスタンディング腕固めでおいかけ、さらに今日2度目のチキンウイング・フェースロックに移行すると、そのまま胴絞めに入る。華名のサブミッション地獄に、とうとうエイプリルがタップして、華名が勝利をおさめた。
試合後、志田と華名は激しくにらみあった。
◆エンディング
座談会に華名の姿がなく、司会の藤本が都に訪ねると、試合と別にギャラが発生するということで、華名抜きで座談会が進められることになる。
都が「組みたいという人が殺到したため、発表がのびのびになっていました後楽園ホールの自分のタッグパートナーですが、ミスター6号くんに決定しました。」と発表。「たくさんのメディアに登場している6号くんこそが、実は今、一番世間に近い選手なのではないかと評価して選んだ」ともっともらしい理由を述べる都だったが、藤本は「誰も組んでくれる人がいなくて困ってるときに、きのうツイッターで本人が名乗り出てくれて決めただけですよね」と冷たく切り捨てる。とにかくこれにより、後楽園一回戦は、佐藤光留&りほvs松本都&ミスター6号という、いろいろ大変なカードに決定。
さらに都は「後楽園ホールのタッグトーナメントは優勝したら何がもらえるんですか。特典とかないとモチベーションがあがりません」と藤本に問い詰めると、藤本は「例えば優勝賞金100万円とか、今ここで言うのは簡単ですよ。でも、なんか大きいパネルに100万円とか書かれた小道具を作って、はい100万円贈呈ですって渡されて、今のプロレスファンは本当にお金がもらえてるって信じませんよ。」と衝撃発言。
都が「じゃあ本当にもらえそうな商品ってなんなの?」と訊くと、藤本は「例えば北都プロレスのバトルロイヤル優勝の商品です。私は、過去、北都プロレスのバトルロイヤルで優勝して、にわとり百羽、消火器10個、じゅうたん、カーテン、牛一頭などをもらいました」と発言。
都が「それこそみんな信じてるの?」とつっこむと、藤本は「あなたクレイン中條さんをバカにしてるんですか。」と逆切れ。そして「わかりました。今回の後楽園ホールのタッグトーナメント。私が北都プロレスのバトルロイヤルで獲得した商品、全部、優勝商品として提供しましょう」と提案した。
するとハム子が「つっかの、その男気に感動しました。自分も北都プロレスで獲得した商品を全部、提供します。」と名乗り出る。内容は牛、馬、エミュー、火災報知機30個、廃タイヤ100個、鮭100本、ラーメン一年食べ放題などとのこと。
こうして後楽園のタッグトーナメントの商品は、藤本とハム子が北都プロレスのバトルロイヤルで獲得した商品全部ということになった。
マリーンズマスクは帯広に「勝てとは言わない。負けるな。今日だって負けなかっただろ。がんばれよ」とエール。高梨も「5月4日のDDTでは自分、ユニオンでは大家健さんがメインでタイトルマッチ。そして5月5日は帯広がメインでタイトルマッチです。もう言うことはありません。ダメって言われてた3人、勝ってプロレス界に存在するってことを証明しましょう」とあらためて語る。
帯広は「本当にたくさんの方に背中を押していただいて、後楽園のリングに立つことができます。今の自分には確かに、支えてくれる人たちがいます。絶対勝てないというファンの人もいると思います。でも、もし最後、リング上にベルトを巻いて立っていたら、自分がただのダメレスラーではないことが証明できると思います。ベルト巻きます。」と力強く宣言した。
ここで、リングにあがらず会場の隅にいた木村響子を、帯広がリングサイドに無理やり連れてくる。木村は「アイスリボンは嫌いだけど、帯広には何か万が一の可能性を感じる」と帯広に檄をとばす。木村は「後楽園のメインでタイトルマッチ。無謀だと思う? 私は無謀だって周囲に言われたことを全部やってきた。やってしまえば無謀じゃなくなるんだよ。どうしても自分を信じられなかったら、帯広を応援してくれるみんなを信じろ」
ここで藤本が「木村さん、今度の土曜日もアイスリボン出ていただけますか。」と公開オファー。木村は「人の話、聞いてるのか。アイスリボンは嫌いだって言ってるだろ。今日だけ帯広のために特別に出てやったんだよ」と拒否する。藤本が「なんでアイスリボンが嫌いなんですか」と訊くと、木村は「だいたいこうやって自分の団体を嫌いとか言われて誰も怒らない。そういうところが嫌い」というと、ここで成宮がマイクを持つ。「自分はアイスリボンがどうこうとかではなく、強い人が目の前にいるなら闘ってみたい。シングルマッチ、やってもらえますか」と木村に挑戦状。
木村は「あんた誰。まったく知らない」と言いながら「私のことをわかっててやりたいというんなら面白い。土曜日、出てやるよ」と答え、土曜日の道場マッチで、成宮真希vs木村響子が決定した。
雫とエイプリルは、健闘をたたえ抱き合う。志田は「後楽園は自分のチャレンジマッチ。でも、華名へのチャレンジマッチじゃない。女子プロレス、そして世界でトップに立つためのチャレンジマッチです」と語る。
そして最後は帯広が「後楽園大会、残り10日。全力疾走、全力後楽園、全力タイトルマッチ。プロレスでハッピー、アイスリボン」と大会をしめくくった。
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